Science(科学)

犬は、人を「顔」で差別しないことが判明

人間は、顔によって他者(人間や犬)を識別できる。
しかし、犬は、顔によって他者(人間や犬)を識別できるのだろうか。
そんな素朴な疑問を追及した研究グループがいた。

ハンガリーのエトヴェシュ・ロランド大学の動物行動学の研究チームは、人間と犬の脳を比較し、「他者の識別方法に相違点がある」ことを発見した。


この結果は、10月5日にThe Journal of Neuroscienceで論文公開された。
また、エトヴェシュ・ロランド大学の公式HPでも一部が公開されている。

研究チームは、30人の人間と20匹の犬に対して、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて脳の反応を観察した。
犬と人間は、fMRI装置の中にいる間、犬と人間の「顔と後頭部」が映った短編映画を見て、映画に対する脳の反応を調査された。

なお、犬は、fMRI装置の中で映画を見ている間、じっとしているように訓練されているとのこと。

研究に参加した犬達
Image credit by Bunford, Hernández-Pérez et al., JNeurosci 2020

この調査の結果、犬の脳には、人や犬種に関係なく、顔と後頭部とを判別する脳の領域が無いことを発見したとのこと。

さらに、犬の脳領域の反応は、顔への好みより、同種への好みを優先したとのこと(犬は、顔より種族を優先)。

なお、人間の脳領域の反応は、同種への好みより、顔へ好みが優先されたとのこと(人は、種族よりイケメン・カワイイを優先)。

この研究の詳細は、以下の公式YouTube動画でも解説されている。

Movie by YouTube

犬に顔と後頭部を判別する脳領域が無いということは、
犬は飼い主を顔で識別している訳ではないということだ。

では、どこで犬は飼い主を識別しているのだろうか?
顔よりも、匂いや声・音などで識別しているのだろうか?

なお、自分を人間だと思い、犬嫌いの犬もいる(うちの犬がソレ)。
この場合、この調査結果はどう変わるのだろうか(やっぱりイケメン・カワイイ優先なのか!?)。
実に興味深い。

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